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1311話

人間の最も弱い部分とは何か?

思想の不純な若者たちはすぐに股間の辺りを考え始めた。

確かに、大半の人間にとって、命の源こそが最も脆弱な部分だろう。だが目の前のこの刃物も弾も通さない巨大な蛇にとって、最も弱いのは鱗に覆われていない眼に他ならなかった。

薄い水晶体が刃物で刺し貫かれ、粘液と混じった血が止めどなく噴き出し、楊動の全身に飛び散った。

「キィッ!」

巨蛇は悲鳴を上げ、大きく口を開けた。生臭い匂いが一気に噴き出してくる。

一瞬の躊躇も許されない。楊動はすぐに体をひねって蛇から降りた。

すると、蛇は必死にもがき始め、暴れ、叫び声を上げ、空間内で絶えず転げ回った。

蛇から降りた...