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125話

男は全身を震わせながら、宋媛媛の側に行き彼女を抱き上げた。まるでガラス細工のように扱いながらソファまで運ぶと、「媛媛、わかるかい?僕はこの日をずっと待っていたんだ。ついに、ついに君を手に入れるんだ!」

男の目には、宋媛媛が稀世の宝物のように映っていた。

彼はその宝物を優しく撫でながら、もはや若さを失った顔に青春の輝きを取り戻し、そして突然、宋媛媛に飛びかかり抱きしめた。

……

「もうこの店には二度と来ないな。どうやら俺の胃には合わないようだ」

常雨生はズボンを上げ、浴槽の前で手を洗い、タオルを取ろうとしたとき、外から微かに喘ぎ声が聞こえてきた。

しかし気にも留めず、手を拭いてドアの方へ歩...