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1219話

酒は飲めば飲むほど眠くなるが、お茶は飲めば飲むほど目が冴えるという。

しかし張立山は茶を三杯ほど飲んだだけで、頭がぼんやりとして疲労感に包まれていた。

自分の眠気を感じた張立山は、もう楊展とのやり取りを引き延ばさず、尋ねた。「小展、今回俺に会いに来たのは、何か手伝ってほしいことでもあるのか?」

楊展は相変わらず親切そうに、満面の笑みで言った。「今回は山韓兄に助けてもらいたくて、ある人の行方を探していただきたいんです」

張立山は気にする様子もなく答えた。「人探し?それなら簡単だ。お前らも知ってるだろうが、俺は今税関で働いてるけど、やってることは国家安全部の仕事だからな。人を探すのはわけな...