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1203話

「来たね」

その三つの言葉は軽やかでありながら、素直な響きを持っていた。

まるで親しい友人に挨拶するかのように。

「来たわ」

返答の声も同じく軽やかで、はっきりと真摯に林映冰の耳に届いた。

血縁関係のあるはずの二人の女性が、この瞬間に視線を交わし、何の証明も必要とせず、お互いが誰であるかを理解していた。

厳密に言えば、林映冰は古蜀王に会ったことがあったものの、その時は彼女が誰なのか知らなかった。

二人は正式に対面したことがなかった。

林映冰は少し瞳を動かし、古蜀王を上から下まで眺め、笑いながら尋ねた。「いつ来たの?」

「今さっきよ」

古蜀王の言葉は相変わらず簡潔だった。

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