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8話

「彼女はセクハラで訴えたりしないよね?」

私は少し動揺して、大人しく後部座席に乗り込んだ。頭の中は煮えたぎる鍋のように混乱し、しばらく経ってようやく落ち着きを取り戻した。

「あのさ、本当に君が思っているようなことじゃないんだ。あの日このことを隠したのは、誤解されるのが怖かったからで…」

自信なさげに言い訳してみた。

「嘘つき、もっと作り話続けてみなさいよ」

「いや、そうじゃなくて。俺みたいな血気盛んな若い男が、君みたいな美人を抱きかかえてたら、反応するのは当然だろ?体が密着して、歩くたびに擦れ合って…我慢できなくなって、あれが…出てきちゃったんだ」

言い終えると、恥ずかしさで俯いて...