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74話

今、兄貴は針の上に座っているようで、心の中は痛みでいっぱいだ。

私は両手にそれぞれ焼餅を取り、同時に二人の前に差し出すと、彼女たちはそれぞれ受け取って食べ始めた。

「うん、美味しい。サクサクして香ばしい」

まるで子供が初めてお菓子を食べるように、二人はとても嬉しそうな表情を見せた。

ふぅ。

私はほっと息をついた。ようやく彼女たちの口を塞ぐことができた。

「焼餅を食べながら、豆腐スープを一口飲むと、もっと美味しいよ」

私は提案した。

彼女たちは揃ってスプーンを取り、飲み始めた。口を揃えて「うん、美味しい」と言った。

はぁ!

なぜこんなに心が通じ合う二人が、...