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736話

私たちの足が急に止まった。続いて密集した銃声が次々と聞こえてきた。音源は小島の内部からだ。明らかに両者はすでに交戦状態に入っている。まだ小詩を救出できていないようだ。さもなければとっくに報告があるはずだ。

私たちは顔を見合わせ、進行速度を速めた。

奥へ進むにつれて、銃声はますます鮮明になり、同時に爆発音も聞こえてきた。

ゴォン……

上空からエンジン音が響き、見上げると三機の武装ヘリが小島の中心部へ向かって飛んでいた。

ヘリを見た瞬間、私の血が沸騰し始めたようだった。小さな心臓が興奮で飛び出しそうになり、歩くスピードをさらに上げた。見逃したくない、この緊迫の瞬間を。

さらに十数分歩い...