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647話

「以前私が朱世光と一緒にいたのは、確かにお金のためだったわ。でも今はもうお金に困ってない。あなたみたいな強くてカッコよくてお金持ちの男性が欲しいだけ」

彼女はそこで一度言葉を切り、すぐに続けた。「何度言えばわかるの?あなたに惚れたの。一緒にいたいだけ。あなたが私の男になってくれるなら、すぐにビデオを返すわ。小葉みたいに気が利いて、あなたにまとわりつかないことも約束する。お金もいらない。こんないい話、普通は探しても見つからないのに、なぜ承知してくれないの?」

そうだな、金も要らない、家も買わなくていい、しかも体も許してくれる。こんな良い話、提灯持って探しても見つからないだろう。なぜ俺は乗り気...