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589話

「明日は師匠の誕生日なんだ、場所は闲云居よ」

え?

誕生日だったのか、てっきり何か重大な事かと思ってた。

「誕生日パーティーじゃないか、そんなに深刻な顔しなくても」

「私たちの計画を忘れないでよ。今回はチャンスよ。毒蛇の精鋭たちが全員集まるわ。あなたはずっと黒幕が私の周りにいると疑ってたでしょ?ちょうどこの機会に探ってみて。誰が怪しいか見てみない?行く勇気ある?」

「何言ってんだよ、この世に林兄貴がビビることなんてねぇよ。龍の巣だろうが虎の穴だろうが、俺様なら入って昼寝だってしてやるぜ」

俺はすかさず威勢よく言い返した。

ふん、舐めやがって。これは俺への露骨な侮辱だ...