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524話

カチャッ。

王くんが出て行くと、義理の父は小清のベッドの脇に腰を下ろし、まるで犯人を取り調べるような目つきで私を見た。この構えに私は胃が痛くなった。

あの鋭い視線に、私は彼と目を合わせる勇気もなかった。

ごくり。

私は苦しそうに唾を飲み込み、こっそり小清子の方をちらりと見た。彼女の唇の端には、とても愛らしい笑みが浮かんでいた。

「お父さん、ここは警察署じゃないんだから、いつも署長のような構えをしないでよ。林陽がどれだけ怯えてるか見てよ」

小清子が見かねて言った。

私は瞬時に感動でいっぱいになり、彼女に感謝の眼差しを送った。

義理の父には同情心がないのだ。私は今病人なんだよ、病人...