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511話

カッ！

とても微かな音だったが、僕の心臓は一瞬震えた。息を潜め、目を開くこともできなかった。

「大丈夫よ」

この三つの言葉を聞いた瞬間、僕は飛び上がるほど嬉しくなった。急いで目を開けると、みんなが安堵の表情を浮かべているのが見えて、思わずほっと息をついた。この短い間にも緊張で汗だくになり、シャツの背中までびっしょりと濡れていた。

でも、あの死の淵から生還した感覚は、本当に素晴らしかった。

カチカチと数回音がして、彼らがハサミで張清の足の縄を切り終えると、僕は興奮して一人の肩を叩いた。「よくやった」

「爆弾は偽物だった」

彼らは僕に微笑みかけ、取り外した爆弾を手近に投げ捨てると、立...