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476話

「林組長、すごい威風堂々としてるね」

張清が足を上げて私を一蹴りした。

私はニヤニヤと笑い、彼女の耳元に顔を近づけて言った。「さっきの対応、なかなか良かったぞ。俺の顔を立ててくれたな。成長したな。今度必ずご褒美をあげるよ」

あの武装警察が私の身分を疑った時、彼女の一言「はい」で、老林の格が一気に上がった。あの感覚は最高だった。

張清は笑い出した。

「厚顔無恥って呼ぶのは間違いじゃないわね。林組長って呼んだのは、あなたを笑い物にしてるのよ」

「そう?気づかなかったな」

俺の顔の皮はそれほど厚いから、こんなことで打撃を受けるわけがない。

ドタドタ……

乱れた足音が聞こえてきた。

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