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404話

「なんだよ?おい、おい!」

電話からはツーツーという音が聞こえ、私は一瞬頭が痛くなった。この変わり者の妻はいつになったら「さようなら」と一言言ってから電話を切るようになるんだろうか!

今度は一体どんな発作を起こしたんだ?

前回の血液の件は、なんとか言い訳をして丸く収めたのに、くそっ……もしかして昨夜徐婉清と激しく愛し合って、またうっかり痕跡を残してしまったのか?

いや違う、シーツがどれだけ濡れていようと、それは俺の責任じゃない。すべて徐様のせいにして、知らないふりをすればいい。夜は家に帰っていなかったと言い張れば、自白する必要はない。

直感的に、今回はそういう問題ではないと思う。

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