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403話

「もしもし?」電話に出ると、受話器から汪龍の興奮した声が聞こえてきた。「兄貴!また話題になってるぞ!動画をアップロードしたら、すぐに大反響だ。再生回数はランキングトップをキープしてて、コメント欄はみんな兄貴を支持してる。あの黒心の社長のほうは、批判の的になってるよ」

私はそれを聞いて笑みを浮かべた。

いいじゃないか、こうして正義の味方としてのイメージがどんどん固まっていく。老人が知ったら、きっと満足するだろうな。

「あの件は?」

「あの黒心社長の背後にいるのは朱世光だよ」

これは予想通りだった。汪龍に調査させたのは、単に自分の推測を確かめるためだ。

「天元会社の件は?」

「それも...