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379話

彼女の言葉を聞いた瞬間、僕の動きが急に止まり、頭に一筋の冴えた意識が走った。

そして、僕は行動で彼女に応えた。そのままお姫様抱っこで彼女を腕に抱き上げ、部屋のドアを開けて、主寝室へと足早に向かった。

この瞬間、体中に湧き上がる力が溢れるように感じた。

今、誰かに人生で一番興奮する時はいつかと聞かれたら、迷わず大声で答えられる。夢が叶う瞬間だと。

バン!

主寝室に入ると、足でドアを蹴って閉めた。

それから、数歩でベッドまで行き、乱暴に彼女をベッドに投げ出したい衝動に駆られたが、思いとどまった。彼女は僕の正妻なのだ、粗末に扱うわけにはいかない。

優しく彼女をベッドに横た...