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37話

女技師が艶やかに笑い、頬を紅潮させた。

「じゃあ、私にはご褒美があるのかしら?」

「君が俺を気持ちよくしてくれたら、大きな心付けをあげるよ」

これは本心からの言葉だった。さっきから彼女のケアで、傷みが少し和らいできたような気がする。回復に向かっているようだ。

やはり、お金の魅力は絶大だ。

美人の女技師は私の言葉を聞くと、目を輝かせた。

そして、すぐに施術を始めた。彼女は私の言葉の意味をよく理解していて、少しのためらいも、何の遠慮もなかった。

見てくれ、これぞプロフェッショナルというもの。この一手だけで、私の症状の反応は格段に大きくなった。

彼女が施術を続ける間、私の頭の中では場所取りの件につい...