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340話

約半分後、李雪はまだ注射部位を揉みつづけていた。

「おい!終わったの?」

私は痛みを必死に堪えながら、少し焦って尋ねた。

「まだまだ、半分も残ってるわよ」

くそっ!

思わず悪態をつきたくなった。あんな小さな注射器なのに、もう30秒も経つのにまだ半分も残っているなんて。絶対にわざとやっているに違いない。林さんは本当に腹が立つ!

少しでも苦しみを減らすため、一時的に折れるしかなかった。

「雪ちゃん、さっきは僕が悪かった。謝るよ。君に怒鳴ったり、愛人になれなんて言ったりして申し訳なかった。大人の対応をしてくれて、僕のことを許してくれないか?早く注射器の薬を全部入れてくれない?お願いだよ」

急いで自分...