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327話

「林さま、どうか奴婢をお許しください」

邱詩葉は小さな拳を顎の下に持ち上げ、哀れっぽい目で私を見つめていた。

演技だとわかっていても、なぜか興奮を覚えずにはいられない。私は彼女の細い腰に手を回し、抱き上げてソファの方へ歩いた。

彼女は手足をバタバタと動かし、逃げようとするそぶりを見せる。

「俺が満足したら、解放してやるよ」

得意げに笑い声を上げながら彼女を下ろすと、彼女は逃げ出そうとするふりをした。それが私をさらに興奮させる。

彼女はまだあの可憐な様子を装いながらも、瞳の奥には妖艶な色気が漂い、唇の端にはかすかな笑みが浮かんでいた。

体内で欲望の獣が咆哮を上げるのを感じた。

が...