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320話

「頭が足りないのが悔やまれる、考えれば考えるほど混乱するばかりだ」

考えが巡りすぎると、俺はいつもこうなる。もう何も考えないことにした。彼女たちに悪意がなければ、どんな身分だろうと構わない。むしろ凄い人物であればあるほど良い。

心の中でそう自分を誤魔化しても、やはり好奇心は消えなかった。

何度か深呼吸して心の疑問を押し殺し、彼女たちに視線を戻した。

彼女たちは楽しそうに会話をしている。その光景に俺は数秒間呆然とした。

さっきまで火花散る雰囲気だったのに、あっという間に親友同士のようになっている。女というのは本当に不思議な生き物だ。

「薇姉が望湘園の至尊カードをくれたって、どうして一...