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289話

「兄弟、俺が保証するよ。お前の目の前にいるこの人以外、絶対に新しいメンバーはいないって」

俺は慌てて胸を張り、義弟に言った。

「お前の保証なんていらないよ。姉さんに保証してやれば?お前がどれだけ女を作ろうと、俺に説明する必要はない。姉さんは今、毎日楽しく過ごしてるんだ。これからも姉さんを大事にしてくれれば、それでいい」

田一苗は白目を向けた。

その言葉を聞いて、俺は思わずほっとした。田一苗は俺の親友であり、同時に義弟でもある。ずっと彼が心に引っかかりを持っているんじゃないかと心配していたが、こんなに寛大なら、兄貴としても遠慮はいらないな。

「いい兄弟だ」

感動して彼の肩を叩きながら、す...