缄口

49話

傅白：「まあ、時間と場所が決まったら先輩から教えてください」

贺宜年は乔雪莹に明るく微笑んだ。「決まったよ」

乔雪莹は彼の頭をポンと軽く叩いた。「そんなに嬉しいの？」

「うん、でないと彼を誘う理由が全くないからね」

「年年」乔雪莹は口を開きかけて、「あなたはどうして...どうしていつも難しい選択肢を選ぶの？」

「本当は家柄もいい坊ちゃんで、ただのお坊ちゃまとして生きても問題ないのに、わざわざ必死に勉強して、徹夜までして命削ってるし。本当は可愛くて綺麗なオメガなのに、わざわざ会長職に立候補して、毎日大変な思いをして、それでも陰口叩かれるし。本当は...本当はたくさんの優秀なアルファがあ...