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206話

「邪風、何を言っているんだ。俺たちは兄弟だぞ、どうして俺がお前が他人の刃に倒れるのを見過ごせるか」光栄はそう言うと、小龍に一瞥をくれた。

自分の刀が防がれたのを見た小龍は、たちまち怒りを露わにした。「お前も手伝うというなら、お前も始末してやろう。俺の兄貴に二人の道連れをつけてやるわけだ」

傲慢な光栄がそんな言葉を聞き流せるはずもなく、すぐさま怒鳴り返した。「どれだけ強いか、見せてもらおうじゃないか。だが、俺たち二人がお前の兄貴の元へ行くんじゃなく、お前がお前の兄貴の元へ行くことになるだろうがな」

「口先だけなら何の価値もない。実力で勝負しようじゃないか。その口が刀と同じくらい立つのか見せ...