都市最強の狂医

38話

「張大師はこの件に関しては私と同等の造詣を持っている。彼が贋作だと言うなら、間違いないでしょう」

顧老人は笑いながら言った。

「張宏仁ですか？」

陸晨はハッとして、古玩街で見かけたあの老人を思い出した。

葛青松は花瓶の一箇所を指し示しながら言った。

「張大師はここだけに偽造の痕跡を見つけられました。他の部分では見分けられなかったので、顧老に目を通していただき、他に欠点がないか見ていただけませんか」

顧老人は頷いて花瓶を受け取り、細かく観察した後に言った。

「この陶磁器は模倣技術で作られた高級レプリカだ。欠点はさっき君が指摘した箇所だけだね。この欠点がなければ、本物と見分けがつかないほどだ...