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466話

冷澜之は頷いた。「いいですよ。」

流紗はすぐに立ち上がり、藍嬢のために席を空け、持参していた食籠から茶器と茶碗を取り出して、藍嬢にお茶を注いだ。

藍嬢「……」

準備が随分万全ね。

冷澜之は淡々と言った。「これは我が盛国の特産、陳皮プーアル茶です。口に含めば香りが広がり、脾胃を整える効能もあります。藍嬢、どうぞお試しください」

藍嬢は一口すすってみた。普段飲んでいるお茶とは違い、茶の香りの中に何か特別な風味が混ざっているのを感じた。

不味くはない。ただ、最初は少し慣れない味わいだった。

しかし、お茶がゆっくりと胃に流れ込むと、確かに胃の中に優しい温かさが広がり、とても心地よかった。

そ...