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462話

冷嵐之は遠くから驚羽皇后の側に侍る老嬷嬷が自分に向かって歩いてくるのを見た。彼女は相手が善意で来たのではないことを察し、内心で驚羽皇后の意図を推し量っていると、背後から突然、羽聞湛の声が聞こえた。「疲れているのか?少し外に出てみないか?」

冷嵐之はハッとして振り返ると、いつの間にか羽聞湛が彼女の後ろに立っていた。

彼女は反射的に葉嬷嬷に一瞥をくれると、すぐに唇を引き締めて微笑んだ。「ええ、いいわ」

いずれ姑との対面は避けられないとはいえ、ここ数日の疲れが溜まっていて、今夜はこういった面倒事に対応する気力がなかった。

精神を十分に回復させてからにしよう。

葉嬷嬷は道半ばで、あのガラ公主が自分...