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445話

帰り道で、流紗は思わず感嘆した。「陸鳳香はほんとうに良い娘ね。自分があんなに苦しんでいるのに、まだ姫様の体を気遣うなんて」

冷藍之はすでに御医を呼んで陸鳳香の診察をさせ、また料理の残りも調べさせていた。確かに食事には筋肉を弛緩させる薬が混入されていたことが判明した。

この薬を服用すると、人は昏睡状態に陥るだけでなく、目覚めた後も精神が萎え、全身に力が入らず、一日中眠気に襲われる。

陸鳳香は三日間も薬を飲まされ、その間ほとんど食事も水も取っていなかったため、今は非常に衰弱していた。

漆黒の夜空の下、小さな村の上空は松明の光で昼間のように明るく照らされていた。

村の入口にあった関所は破られ...