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423話

「民間の夫婦では、妻が病に伏せば、夫が昼夜を問わず看病するものだと聞く」

建良帝は皇后の蒼白い顔を見つめながら、彼女の側に残って看病したいと思った。

皇后は感動のあまり幸せの涙を流しながらも、毅然とした態度で皇帝を引き止めることはしなかった。

建良帝の心中には、たちまち不快感が湧き上がった。

皇后の寝宮を後にした彼は、娴貴妃のもとへ立ち寄ろうと歩き出したが、途中で突然、玉の佩が皇后の宮殿に置き忘れたことに気づき、取りに戻ることにした。

皇后に少し腹を立てていたものの、彼女が病人であることに変わりはなく、今頃は休んでいるだろうと考えた彼は、宮人たちの取り次ぎを止めた。

「娘娘、やはり奴が陛...