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416話

「母后……」冷瀾之は驚きを隠せなかった。

普段から喜怒を表情に出さないよう心掛けていたが、今回ばかりはさすがに動揺を隠せない。

自分では事をうまく隠しているつもりだったのに、母后にはとうに見透かされていたとは。

では……父皇は?

そして今日の朝廷で、父皇が顧湛の「失職」を追及しなかったのは、本当に気にしていないからなのか、それとも何か別の事情があるのか?

娘の表情が一瞬変化した後、また静かな面持ちに戻るのを見て、皇后は長く溜息をついた。「平南侯府に嫁いだ六年間、結局わが皎皎に何をもたらしたというの?」

冷瀾之は唇を引き結んだ。実を言えば、彼女に影響を与えたのはこの六年間ではなく、狂気に陥っ...