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366話

ヨセフ学院の生徒たちが祥雲書院を見学している時、冷藍之も祥雲書院の近くにやってきた。だが彼女の目的は見学ではなく、ある人物を探すためだった。

李雪児は今日も露店を出していなかった。

冷藍之は直接李雪児を助けることはしていなかったが、この少女のことをずっと気にかけていた。彼女はこの強く、明るく、優しく、そして勇敢な少女に心を寄せていたのだ。だからこそ、流紗と賀芊芊の行動に対して黙認していたのだった。

時々、彼女はさまざまな名目で流紗に銀両を与えていた。そうでなければ、あの娘が月にわずか三両の銀子だけでは、どうやって善行を施せるだろうか。

今日、彼女が城外に出て李雪児の露店の近くを通りかか...