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362話

「本宮が約瑟夫学院を創設した本来の意図は、学費を払えない学生たちが余計なことに心を煩わせることなく学問に打ち込めるようにすることであって、誰かと競い合うことを求めているわけではありません。学問の目的に勝ち負けが混じれば、それは功利的になってしまう。それは本宮の望むところではありません」と冷澜之は微笑みながら言った。

「我々の今の最優先課題は、学生たちが自らを充実させることです。必要がなければ、外に何かを証明する必要はないのです」

「すべては科挙の結果が出た時、自ずと明らかになるでしょう」

席大家の目が輝いた。「おっしゃる通りです!」

彼はもともとこの秋遊会なるものに参加する気はなかった...