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352話

「伽羅様、天海城と盛京でそれぞれ甘薯の栽培地を選ばれたとか。現在の状況はいかがですか?」

その日の早朝の朝議で、ある者が直接矛先を冷嵐之に向けた。

秦王は眉目に傲慢さを満面に浮かべ、上から下へと冷嵐之を斜めに見下ろし、まともに一瞥すらくれようとしなかった。

冷嵐之は淡々と答えた。「日にちを数えれば、天海城の甘薯はもうすぐ収穫できるでしょう。その時になって初めて、甘薯が天海城に適しているかどうかわかります」

「ほう、つまりその甘薯は天海城だけに適しているということか?ふん、だからお前がそんな卑しい作物を導入したがるわけだな」

彼は上座の建良帝に恭しく一礼した。「父上、儲臣が思うに、伽羅は天海城と...