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268話

越王は自分の弓術に大きな自信を持っていた。

幼い頃から勤勉に励み、特に男子にとって重要な騎射の分野では、並々ならぬ努力を重ねてきた。

そのため、騎射の授業での成績は芳しくなかったものの、実力は決して弱くはなかった。

この頃、秦王は盛京から追放され、太子は美色に溺れて抜け出せないでいる。彼がその地位に上り詰めるための二大障害はもはや恐れるに足らず、自信に満ち溢れた彼は、もはや実力を隠す必要がなくなっていた。

この一矢に、彼は十分な自信と気迫を込めた。まるで必死に逃げ惑うのは弱々しい兎ではなく、彼の目の上のとげである二人であるかのように。

いや、三人だ。

その矢が兎に迫り、いつでも命中できる距離ま...