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247話

太子は不機嫌な顔で言った。「もう道中だ、すぐに到着する」

「だがな、大理寺卿がお前を助けると思っているのか?」彼は冷澜之を疑わしげに見つめ、断固とした態度で続けた。「たとえお前が本宫の妹であっても、そんな甘い考えは捨てろ」

「人証も物証もそろっている。罰から逃れることなどできん!」

そのとき、大理寺卿が到着した。

冷澜之が迎えに行くのを見て、太子は急いで後を追った。秋雯雯も泣くのをやめ、太子の後ろについて大理寺卿へと足早に歩み寄った。

冷澜之が今日の窮地から抜け出せないことを確信していても、彼女は相手に一片の逆転の機会すら与えたくなかった。

冷澜之が何か言う前に、太子がまず口を開いた。「...