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196話

杜氏は冷澜之の言葉を気に留めず、むしろ可笑しくさえ思った。

この田舎者が、自分を潰そうだって?

まさか李郡守の従妹というだけで、何でも思い通りになると思っているのではないだろうか?

郡守なんて、尚書の前ではまだまだ格が違うというのに!

その李長林が余計な考えを持っていないことを祈るわ。もし本当に尚書の前で悪口を言いふらすようなことがあれば、枕元の言葉がどれほどの力を持つか思い知らせてやる!

冷澜之もそれ以上は何も言わなかった。

彼女はまだ一介の側室と争って品位を落とすようなことはしない。

都に戻ったら、ちょっと吴尚書に風を吹かせて、彼の側室が天海城で自分にどれほど無礼な態度を取ったか知らせよ...