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17話

冷澜之は馬車を止めるよう命じた。

しばらく聞いていると、何が起きているのか理解できた。

どうやら、沈臨安は今日もまた寝坊をしたらしい。

彼は前例に倣って、趙氏に体調が悪いと嘘をつくよう頼んだが、趙氏に拒否された。

趙氏は彼を皇家学苑へ無理やり送り出し、予想通り杜太傅から叱られ、手のひらを打たれた。

この頃、沈臨安は度々過ちを犯し、杜太傅も我慢に我慢を重ねていた。

今日の授業中、沈臨安は杜太傅が以前教えた内容に答えられなかっただけでなく、授業中に気が散り、居眠りまでしてしまった。

杜太傅はついに我慢の限界に達し、趙氏を呼びつけ、散々に叱りつけた。

かつて趙氏は村の女で、罵り合いには長けていたが、...