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567話

周小強の電話は卓遠航からのもので、薬王山の開発権が彼の手に入ったと告げるものだった。

一方、李仁孝に電話をかけてきたのは陸遠で、薬王山の開発権が周小強を筆頭とするチームに獲得されたという知らせだった。

李仁孝は電話を切ると、顔色を青ざめさせ、一言も発することなく、食事もそのままに王心妍の家から真っ直ぐに出て行った。

周小強は電話を取り、しばらく話し込んでいた。王心妍はおおよその内容を聞き取り、心の中で少し疑問を抱いた。周小強がいつからそんなに凄い人物になったのだろう。

電話を切った周小強は、李仁孝の退出について特に何も言わなかった。しかし王心妍の両親は顔中に「?」を浮かべ、明らかに突然...