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119話

数分後、ワゴン車は南山派出所に到着した。

周小強は車を停め、一人で降り、蘭雪児にしばらく車内で待機するよう告げた。彼が先に状況を探ってくるつもりだった。

「強子、気をつけてね！」周小強がこれほど細やかに自分のことを気遣い、守ってくれることに、蘭雪児は胸が熱くなった。

「義姉さん、いいですか。俺以外の誰かがドアをノックしても、絶対に開けないでください。すぐ戻りますから」周小強は蘭雪児のスマホを手に取ると、大股で派出所の入口へと向かった。

遠くから、彼は派出所の前を行ったり来たりしている、背の低い太った男を見つけた。男はタバコを吸いながら歩き回っていた。この時間にここをうろついているなら、おそらく...