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974話

「二人の間に、一瞬の沈黙が落ちた。

初めて、李恒星に対して、私はこれほど真っ向から拒絶した。

これまで彼は私の目には高みにあり、すべてを支配できる存在だった。常に私はあらゆる方法で彼の機嫌を取ろうとし、彼のためにサウサンプトンを敗北させるようなことさえした。

だが今は。

真に頂点に立てるこのようなチャンスを前にして、私は放棄した。

拒絶したのだ。

わかっていた。もし今回、李恒星との協力に同意すれば、得られるものは凡人には想像もつかないほどだろう。政治に手を染めたくなくても、李家が本当に権力を握れば、李恒星は間違いなく想像を超える富を私にもたらしてくれるだろう。そうなれば、私は本当に表舞台から退...