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946話

この頃、ずっと温楠のところでまったりと過ごしていた。

蘇娜は二人の子供を連れ、カリンセイのお腹は日に日に大きくなっている。そして高若詩に至っては林若と同じ部屋に住んでいるから、私が戻っても一人きりになるだけだ。

だったら温楠のもとの温かい巣で、どんなに奔放に振る舞っても誰にも咎められない方がいい。

だからこの時、二人はすでに二度目の情事を終えたというのに、まだ夜の八時過ぎだった。

「あなた、出かけるの?」

温楠は察しよく私を見つめた。

私は少し躊躇ってから、頷いた。

温楠はすぐに立ち上がると、クローゼットへ走り、私の服を取り出して、丁寧に着せてくれた。その間、彼女は一糸まとわぬ姿のままだったが...