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879話

「何だって?」

私は董姝の言葉に驚いた。

しかし、もう少し聞こうとした時には、董姝はすでに泣きじゃくって言葉にならなくなっていた。

私の顔色が一瞬で変わった。

滕老の時間が残り少ない?

そんなはずがない。まさかこんな時に、こんなことが起こるなんて想像もしていなかった。滕老の体調はずっと良かったはずだ。それに最近は私への締め出しに力を入れていて、私と滕老の間の争いはまだしばらく続くと思っていた。だが、それがほんの短い期間で終わるとは。ようやく滕老の締め出しにもかかわらず魔都で足場を固めた矢先に、この凶報を耳にするとは。

確かに。

これは凶報だ。

私は滕老に対して一度も悪い感情を抱いたことがなかっ...