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853話

涙が止まらなくなった。

人生の中で私が涙を流す機会は実は少なかった。

あの地獄のような刑務所から出てきた後、もう鉄のように心が固くなったと思っていた。何があっても心を動かされることはないだろうと。

だが、私は間違っていたようだ。

李猛が死んだとき、私は泣いた。

そして今日、高世松の義に触れ、再び涙を流している。

高世松がこんな理解し難い選択をするとは思いもよらなかった。

だって私は彼にとって昔の部下の一人に過ぎないというのに……

情深く義に厚い、これ以上何を求めようか。

この人生で、私は高世松に余りにも多くの恩を受け、一生かけても返せないだろう。

最初は、私と李猛との株式市場での争いのために、...