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668話

やはりな。

たった一言で、二人の間で急速に高まっていた「不倫の情」は一気に冷めてしまった。

カーリンセイの潤んだ瞳には、たちまち無限の悲しみが溢れ出した。

「違うの、そういう意味じゃないの……」

私は慌てふためき、急いで謝った。

さっきまで彼女の顔に漂っていた色気、頬の紅潮、妖艶さが、一瞬で消え去ったようだった。さっきまで一糸まとわぬ姿で、私の顔に向かって恥じらいもなく、蜜を滴らせる艶やかな尻を突き出し、その初々しく美しい処女の地を、初めて男性に見せていたのに。まさか、相手に疑いをかけられるとは思わなかったのだろう。

「ごめん、本当にごめん……」

私は自分の過ちを悟った。

先入観から、欧米人、...