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61話

鉄格子の中に入れられた私は、毎日一言も発しなかった。

天才と呼ばれた私が、今や人々に蔑まれる囚人になったのだ!

受け入れられないが、受け入れるしかない。

現実とはそういうものだ。

「入れ。更生するんだな!」

看守が冷たく言い、独房を指さした。

更生?

はっ、中で何が待っているか想像できる。

穆青のような恐ろしい男が、私を穏やかに更生させるわけがない。きっと裏の手を用意しているはずだ。刑務所から生きて出られるだけでもありがたいだろう。だが今の私は、死んでいるのと何が違うというのか?

私は無感覚のまま中に入った。

「おやおや、イケメンが来たじゃないか」

「おっと、若い肉が好きだねぇ。ハハハ、菊の花...