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550話

董蘭は私の頭をしっかりと抱きしめていた。

私の頭と口を、自分の胸元にぎゅっと押し付けていた。

シャツの下の豊満さが、たちまち私の顔全体を覆い隠した。彼女はなおも力を入れ、さらに強く押し下げてくる。そのシャツ越しにさえ、成熟した女性の発酵したような香りが感じられるようだった。

息苦しかった。

あまりにも大きく、あまりにも豊かだったから。

董蘭はすでに状態に入っていた。私には彼女の胸の激しい起伏と、私の耳元に吐き出される艶やかな吐息が感じられたからだ。彼女はほぼ完璧な女性だった。そうでなければ、滕老も全国から彼女を選んで、滕家の後継者を生む任務を託したりしなかっただろう。ただ、彼女のこの方面での強...