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472話

「蘇嬋はどういうつもりだ?」

さっきの握手だけで、俺の素性が見抜かれたとでも?

マジかよ……

彼女、すごすぎるだろ!

俺の心は複雑になり始めた。彼女のその意味深な笑みが、あの時の俺たちの間の微妙な雰囲気を思い出させる。あの禁断の感覚は、俺がこれまで経験した中で最も強烈なものだった!

なぜなら彼女は蘇娜の母親なのだから。

だがそれなのに、彼女の魅力は、まだ完全に成長しきっていない蘇娜よりも一枚上手だ。あの時、楼蘭湖の地下一階で、完璧で一点の曇りもない彼女の身体に触れた時、ほんの少し味わっただけだった。あの時はもう少しで我慢できなくなるところだった。もう少しで蘇娜に申し訳ない事をするところだっ...