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459話

「あぁ、私の可愛い心の宝よ」

「これが私の可児(かな)だ……」

長い間離れすぎていた気がする。あまりにも長すぎて。だからまた彼女のしなやかで冷たい小さな手を撫でる時、私の心は思わず震えてしまった。

この天然な少女は、いつも人を虜にしてしまう。彼女を前にすると、いじめれば自分が邪悪に思え、いじめなければ男としての本能に背くような感覚に襲われる。彼女は男の中にある強者が弱者を支配したいという心理を満たしながらも、その無邪気で純粋で、そして逆らわない表情が、心の中に自然と満足感を芽生えさせるのだ。

まさにこういう存在があるからこそ、男はこの方面であらゆる想像力を発揮できるのだろう。

そして彼女は、た...