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445話

この部屋から出てきた時、手に残る湿り気がまだ完全には消えていなかった気がする。

林希児は本気で手を尽くしたようだな……

複雑な思いが胸に渦巻いていた。

彼女は俺の憧れの女性なのに……

別の男を誘惑するなんて。

しかも想像できる、俺がこの部屋を出た後、穆青と彼女は彼女の情熱に任せて何かが起こるだろうということを。考えたくないけど、現実として受け止めなければならない。

この気持ち悪い感覚に、思わず頭を振った。

まだ良かった。

林希児もバカじゃない、今日は本当に俺と関係を持つことはなかった。そうすることで一つの問題を避けられた。つまり、サイズの問題だ。あれは大きさが変わるわけにはいかないからな。

は...