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370話

「何してるのよ……何してるのよ……」

洛菁晨と董姝に部屋へ引っ張り戻された。

洛菁晨は私の腕の傷を見つめ、淡い青色の瞳はもう涙で曇っていた。彼女は救急箱を開けると、薬を塗ろうとした。

「もういいよ、この後病院に行くから。中にガラスの破片が入ってるから、そうやって触ると余計痛くなるだけだ」

私は笑いながら言った。

「まだ笑えるの!まだ笑えるの!あんた本当にろくでなしね、心配かけっぱなしよ!行くわよ、病院に連れて行くから!」

洛菁晨は私を引っ張り、傍らの董姝は見ているだけで涙を流し始めた。

「車を出してくる!」

董姝は心配そうに私を一目見ると、急いで車のエンジンをかけに行った。

洛菁晨は道中ずっと...