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344話

「私たちは確信できる、この教会には必ず穆青の地下アジトへの入口が隠されているはずだ!」

だが、しばらく探しても見つからなかった。

突然、狐狸が教会内にある大きな暖炉を指さして叫んだ。

その暖炉はとても特徴的だった。

非常に大きく、今はもう冬で、炎が勢いよく燃えている。暖炉の周りには、様々な妖怪が生き生きと彫り込まれていた。ずっと気づかなかったが、狐狸に言われて初めて、そこに違和感があることに気がついた。

一つ目は、この暖炉が大きすぎることだ!

教会自体も大きいとはいえ、こんなに巨大な暖炉を設置する必要はまったくなく、やや不自然に見える。

二つ目は、最も奇妙な点だが、暖炉の炎が風もないのに揺れて...