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331話

もう夜の十一時になっていた。

高世松はいつも規則正しい生活を送っていて、この時間にはもう眠りについていた。

以前、高世松と林若がここに引っ越してきたばかりの頃を思い出す。この時間は、私が何度か林若と屋上で密会していた時間だった。正直に言って、隣で密会するような感覚は、これ以上ないほど刺激的だった……

高世松が私たちの足元にいるかもしれないと思うと……

そして私たちは高世松の頭上で激しく愛し合っていた。その心理的な刺激は、言葉では表現できないほどだった。

林若は厚手のパジャマを着て、うつむいていた。

彼女の心は今、とても緊張していた。

なぜ自分が悪魔に取り憑かれたように外に出てきたのか、わからな...